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素+象sozou建築設計事務所

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京都で設計事務所をしています。店舗内装から住宅の設計などなど。住まいや、建物のことで困ったことがありましたら、お気軽にご相談くださいませ。京都に限らず、呼ばれたらどこへでも行きます!

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2015.07
01
Category : 建築
さて、メタリックな現代建築に別れを告げ、次の建築へと行脚は続きます。

お次は、午前中に訪れた建築界の巨匠ル・コルビュジェが設計した住宅です。

こちらはパリ市内にあります。

お名前は ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸(Maison La Roshe-Jeanneret) です。
名前からもわかるように、二つの家族のための住宅です。
1人はアルベール・ジャンヌレ。ル・コルビュジェの実のお兄さんです。
そして、もう一人はラウル・ラ・ロッシュ。銀行家で美術収集家です。

現在は、ジャンヌレ邸の方は、ル・コルビュジェ財団のオフィスとして使われているので、一般に公開されているのはラ・ロッシュ邸のみとなっています。

それでは、建物を見てみましょう。

建物入口です。
サヴォア邸でもそうでしたが、大きな窓と装飾のないシンプルな外観デザインが際立ちます。

IMG_0804.jpg


さて、ここで難関が。
これが、入口です。

そう、この大きな窓の下にある黒いドアが入口...。

ドアに四角い紙が貼ってあります。

そこには

「訪問者は、右の呼び鈴を押して」

と書かれています。もちろんフランス語で。

ああ、これを押すとフランス人が出てきて、自分が何をしに来たかフランス語で説明して、入れてくれと頼まないとあかんのや。

と言うプレッシャーを感じましたが、いやいや、パリまで来て引き下がれるかいなと、意を決して押しました。

案の定、フランス人が出てきて、フランス語で説明。

何とか通じましたが、相手が言った、見学料の

「1ユーロ」

が聞き取れず苦しみました。
いざ目の前で言われるとなかなか聞き取れません。

それでも、料金を払い注意事項を聞きます。

保存のため、靴の上からビニールのカバーをすること。
壁には触らない。
ただ、フラッシュをたかなければ写真はOK。
これは、他の建物でもそうでした。


こちらは、廊下の途中にある壁面です。
綺麗な色に塗られています。
IMG_0748.jpg


こちらはダイニングルーム。
黒い床と淡いピンクの壁が特徴的です。
IMG_0752.jpg


ドアノブです。
サヴォア邸と同じ形ですが、こちらはゴールドの仕上げです。
IMG_0757.jpg


窓から見たパリの風景です。
この住宅は三階建てなので周りの視線は割とさえぎられています。
それと、建っているのがパリの中心部からは離れている場所なので、
周りの建物も装飾的な建物だけではなくシンプルな外観の建物もあります。
中心部から離れると、景観も厳しくなくなるのでしょうか。
IMG_0765.jpg


こちらはギャラりー。さすが美術収集家の家です。
両脇にあるハイサイドの窓から柔らかな陽の光が降り注ぎます。
IMG_0769.jpg


振り返った光景です。
2層吹き抜けになっており、空間に広がりがあります。
サヴォア邸では、屋上庭園をたっぷりと取って広がりを出していたためか、
室内には吹き抜けはあまりありませんでした。
対象的に、この住宅では吹き抜けが多用され縦の空間的つながりを上手く使って、
連続した広がりのある空間を生み出しています。
IMG_0770.jpg


そして、スロープです。
五原則がここにも生きています。
コルビュジェは、「歩く」ことで視界が連続的に変化して行く事を重視し、
建物を訪れた人に、建物の形状の見え方の変化や光の当たり方の変化を動画として捉えてほしいと考えていました。
それは、上下の移動も同様であり、階段を使う行為では前を見ずに段に視点が移るため、良くないと考えていたようです。
それで、前を見ても登れるスロープを採用しています。
ですので、このスロープは現在あるような車いすのためでは無いので、勾配は少しきつくなっています。
IMG_0772.jpg


スロープを振り返ります。
横長の連続窓。
こちらも五原則の一つですね。
IMG_0778.jpg


電気のスイッチ。
IMG_0779.jpg


吹き抜けです。
右の窓が、最初の玄関ドアの上の窓になります。
IMG_0791.jpg


外へ出ました。
建物裏側ですが、こちらもシンプルなデザインになってます。
空が綺麗ですね。
IMG_0805.jpg


お別れです。
正面の一階がピロティ状になっています。
ここにも五原則が生きています。
そして、外観デザインはシンプルで無駄がありません。
IMG_0809.jpg


伝統的なパリの街並みの中を移動し、そしてコルビュジェの建物を見る。
その対比が強烈にあらわれ、そのおかげでコルビュジェの考えが直接的に心に飛び込んできます。
今見ても、シンプルで美しい建築。
このような仕事がしたいと思いながら、名残惜しかったですが、この場を後にしたのでした。
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